皆様、自身にとっての定番の服は持っていますか?
今回はレザージャケットのご案内をします。
記事の目次
レザージャケットの起源
レザーを衣類として使い始めたのはいつからなのでしょうか?古くはネイティブアメリカンたちやその他民族の衣装などに活用されてきた歴史があります。
その中で現在のレザージャケットデザインの系譜を遡ると、第一次世界大戦時のドイツ空軍のパイロットの軍服として広まりました。その後、レザージャケットが持つ耐久性や防寒性などの性能は自然と各国の軍服として採用されてます。
機能性からファッション性への転換
軍隊の防寒着としての存在感を得たレザージャケットですが、その後バイクに乗るために最適ではないかという事でもバイカー達がこぞって愛用していきました。これは軍服では無く民間着として広まったのですが、その立役者がロシア系移民の息子であるアーヴィン・ショットが創業したレザージャケットの老舗「Schott」です。
ジッパーを衣類に初めてつけたのもSchottのレザージャケット。その後、レザージャケットはバイカー達だけでなくファッション性を求める若者達からも注目を集めます。
そして時代の寵児であった「マーロン ブランド」や「ジェームスディーン」などにより不良の代名詞として映画に取り入れられるようになり街では若者達がこぞってレザージャケットを愛用するようになりました。
思想表現としてのレザージャケットの浸透
1950年代に入るとレザージャケットの一つの定位置が確立されます。それまでは機能性やファッション性という部分で愛用されていたのですが、いわゆる「ロックロール思想の表現方法として」の評価を得ます。この時期から若者達の思想に大きく影響を与えていくのは音楽。ビートルズやローリングストーンズやラモーンズなどロックアーティストの多くが好んでレザージャケットを着用し、その後もセックスピストルズなどのパンクロックアーティストがさらにレザージャケットを着用することや着用の仕方で思想を表現するようになります。
レザージャケットの魅力
レザージャケットの魅力は多くありますが、一般的な魅力として二点をあげることができます。
①圧倒的な耐久性
他素材のジャケットとは比べ物にならないほどの耐久性を持っています。その為に適切なケアを継続する必要性がありますが馬革や牛革の耐久性は特別で「あなたが死ぬまで着れる」とも称されます。また、衝撃ダメージにも非常に強くバイカー達に愛された理由も「転倒した際の安全性」という面で評価されています。
②使用年数で味がでる。
レザーは、使えば使うほど愛着が湧いてくる素材です。 レザージャケットに関しては、着れば着るほど革が馴染んでいき身体にフィットします。 色の変化やシワの渓谷などオリジナルのデザインに仕上げていく楽しみもあります。
アラフォーメンズにレザージャケットがお勧めな理由
困ったらダウンジャケットを着ておけば良い。という風潮が非常に強いですがあながち間違ってません。しかしダウンジャケットは非常に耐久性に難がある衣類で、シミ等も意外と目立ちます。継続して状態が良いダウンを着用できるのであれば問題ないのですが、ほつれからフェザーが逃げ出そうとしていたり、何かの小シミが斑点のように広がっていたりアラフォーメンズの天敵である「不潔感」が出やすいんです。
それに対してレザージャケットは上記でも紹介した通り耐久性は抜群です。そしてフォーマルにもカジュアルにも相性がとてもよく、一度コツさえ掴んでしまえば若年層よりも中年層の方が着こなしに向いています。
レザージャケットを買う際に注意すべきこと
基本的には自身が好きなものを購入するで間違い無いのですが後々後悔しないための要点を二点だけ紹介します。
①サイズ感
体格の違いもあるとは思いますが基本は「ジャストフィット」を意識しましょう。微妙にでも大きすぎると不格好になるし、プロの方がいうように小さめを買うと慣れない人は体が疲れてしまいます。
ジャストフィットは難しそうと思うかもしれませんが「薄着で試着したときにちょうど良いサイズ」を心がけるだけで十分フィットを探せます。
②自分にあった革を選ぶ
レザージャケットと一口にまとめても皮の種類は哺乳類系から爬虫類系など多方面に渡りますので一番ベターな四種をご紹介します。
重量 | 硬さ | 厚さ | 艶感 | |
牛革 | 重い | 硬い | 厚い | 艶感あり |
馬革 | 重い | かなり硬い | かなり厚い | 艶感あり上品 |
羊革 | 軽い | 柔らかい | 薄手 | 普通 |
山羊革 | 軽い | 普通 | 薄手 | 艶感控えめ |
※イメージ的には牛や馬は男らしい見た目多いですがクセが強い。羊や山羊は生地も薄く羽織りやすいがデザインによっては売れない中年ホストみたいになる。つまり一見クセが強いのですが「乗りこなしていく」という意味も込めて牛革か馬革がアラフォーには合わせやすいとは思います。